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【初心者向け】NotebookLMの使い方を徹底解説!

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Googleが開発した最新AIツール「NotebookLM」の使い方を初心者向けに徹底解説!アカウント作成方法から基本操作、豊富な機能、具体的な活用例まで、ステップ by ステップでわかりやすく説明します。さらに、ビジネス、研究、教育など、様々なシーンでの活用方法や注意点、筆者自身の使用感なども紹介します。NotebookLMをマスターして、情報整理、分析、文章作成を効率化しましょう!

NotebookLMとは? 初心者でもわかる基本解説

近年のAI技術の進歩は目覚ましく、私たちの生活や仕事に様々な影響を与えています。情報過多の現代において、効率よく学び、必要な情報を適切に整理することはますます重要になっています。その中でも、Googleが開発した「NotebookLM」は、従来のノートアプリとは一線を画す革新的なAIツールとして注目を集めています。

NotebookLMは、Googleの最新AI技術であるGemini 1.5 Proを搭載したAIノートブックです。最大の特徴は、ユーザーがアップロードした資料や情報に基づいて、AIが内容を理解し、整理、要約、質疑応答などを行うことができる点です。まるで、あなた専属のAIアシスタントがノートブックの中にいるような感覚で、学習や情報収集を効率的に進めることができます。

従来のノートアプリでは、情報を整理したり、必要な情報を見つけ出すために、手作業でタグ付けや分類を行う必要がありました。しかし、NotebookLMでは、AIが自動的に情報を分析し、関連性の高い情報を結びつけたり、重要なポイントを抽出してくれるため、ユーザーは情報整理に時間をかけることなく、内容の理解に集中することができます。NotebookLMを活用することで、学習方法に革命をもたらし、長い論文やレポートの要約作成、会議議事録の整理、新しいアイデアの創出などが、格段に楽になります。

NotebookLMは、Googleドキュメント、Googleスライド、PDF、テキストファイル、ウェブサイトURL、Youtube URLなど、様々な形式のファイルをアップロードすることができます。そのため、論文、レポート、議事録、書籍など、様々な資料をNotebookLMに集約し、AIを活用して効率的に管理することができます。

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NotebookLMの使い方をステップ by ステップで解説!

NotebookLMは、初心者の方でも直感的に操作できるよう、シンプルなインターフェースを採用しています。ここでは、NotebookLMの基本的な使い方をステップ by ステップで解説していきます。

NotebookLMへのアクセス

NotebookLMを利用するには、Googleアカウントが必要です。まだGoogleアカウントをお持ちでない方は、事前にアカウントを作成しておきましょう。

  1. NotebookLMのウェブサイトにアクセスします。
  2. 画面中央の「NotebookLMを試す」ボタンをクリックします。
  3. Googleアカウントでログインします。
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ノートブックの作成

NotebookLMにログインすると、ノートブックの一覧が表示されます。ここでは、新しいノートブックの作成、既存のノートブックの編集、ノートブックの削除などを行うことができます。

新しいノートブックを作成するには、以下の手順に従います。

  1. 画面左の「新規作成」ボタンをクリックします。
  2. ソースを追加という画面が出るので、分析したい資料や情報をアップロードします。

NotebookLMでは、Googleドキュメント、Googleスライド、PDF、テキストファイル、ウェブサイトURL、Youtube URLなど、様々な形式のファイルを「ソース」としてノートブックに追加できます。

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AIとの対話

ソースを追加したら、AIと対話しながら情報整理や分析を進めていきましょう。

チャット

  1. 中央のチャットカラムの下部の欄に質問や指示を入力します。例えば、「この資料の要点を3つ教えてください」や「〇〇について詳しく説明してください」のように入力します。
  2. AIがソースの内容に基づいて回答を生成します。
  3. 回答はチャット形式で表示され、過去の質問と回答の履歴を確認することもできます。
  4. 「メモに保存」をクリックすると右のメモのカラムに保存され、過去のチャットを遡らずに確認することもできます。

Studio:音声概要

  1. 「生成」をクリックし、アップロードしたソースについての音声概要を作成します。
  2. 「カスタマイズ」をクリックすると、特定の話題にフォーカスさせたり、音声概要の内容について指示することができます。

音声は2人の会話形式でpodcastのような形式で、現時点では英語のみの出力になります。

メモ:学習ガイド

右側のメモ欄にある学習ガイドをクリックすると、ソースの情報を元に、質問と回答、エッセイ形式の質問、用語集と、学習に役立つ内容を出力してくれます。

教科書や講義のプリントなどをPDF化して取り込むことで、効率よく学習する事ができます。

メモ:ブリーフィング・ドキュメント

ブリーフィング・ドキュメントをクリックすると、アップロードしたソースをまとめて要約します。

個別のソースを要約したり、要約の長さなどを調節したい場合は、チャット欄で具体的に指示します。

メモ:よくある質問

よくある質問をクリックすると、ソースの内容についてQ&Aを自動的に作成し、資料を素早く理解するのに役立ちます。

メモ:タイムライン

ソースとなる資料に時間軸や出来事の情報がある場合には、タイムラインをクリックすることで、情報を時系列に沿ってまとめてくれます

Review論文などは、各論文の情報について年表のように流れが理解できるので、とても便利です。

NotebookLMの多彩な機能を徹底解説!

NotebookLMには、情報整理や分析を効率的に行うための様々な機能が搭載されています。ここでは、主な機能とその使い方について詳しく解説していきます。

文章生成

NotebookLMは、指定したテーマやキーワードに基づいて、文章を生成することができます。例えば、「NotebookLMのメリットについて」と入力すると、AIがソースの内容を参考にしながら、NotebookLMのメリットをまとめた文章を生成してくれます。

この機能は、レポートや論文の作成、プレゼンテーション資料の作成、ブログ記事の作成など、様々な場面で役立ちます。

翻訳

NotebookLMは、多言語に対応しており、ソースの内容を翻訳することができます。日本語の資料を英語に翻訳したり、逆に英語の論文を日本語に翻訳したりすることができます。

この機能は、海外の文献を参考にしたい場合や、海外の顧客に資料を送付する場合などに役立ちます。

要約

NotebookLMは、長い文章や資料を要約することができます。例えば、数十ページにわたる論文をアップロードし、「この論文の要点を3点にまとめて」と指示すれば、AIが重要なポイントを抽出し、簡潔に要約してくれます。

1 つのソースの上限は 500,000 語、アップロードできるファイルサイズの上限は 200 MB です。

この機能は、大量の資料を短時間で理解したい場合や、重要な情報だけを 素早く把握したい場合などに役立ちます。

質疑応答

NotebookLMは、ソースの内容に関する質問に答えることができます。例えば、論文をアップロードし、「この論文の著者は誰?」と質問すれば、AIが論文の内容から著者を特定し、回答してくれます。

この機能は、資料の内容を深く理解したい場合や、特定の情報を探したい場合などに役立ちます。

コード生成

NotebookLMは、PythonやJavaScriptなどのプログラミングコードを生成することができます。例えば、「〇〇という機能を持つプログラムを書いて」と指示すれば、AIが指示に応じたコードを生成してくれます。

この機能は、プログラミングの学習や、簡単なプログラムを作成したい場合などに役立ちます。

コラボレーション

NotebookLMでは、作成したノートブックを他の人と共有することができます。共有したいノートブックを開き、共有オプションを設定することで、他のユーザーにノートブックへのアクセスを許可することができます。

この機能は、チームで共同作業を行う場合や、資料を共有したい場合などに役立ちます。

【実例豊富】NotebookLMの使い方例を紹介!

Example

NotebookLMは、ビジネス、研究、教育など、様々なシーンで活用することができます。ここでは、具体的な使い方例をいくつかご紹介します。

ビジネスシーンでの活用例

活用例説明
議事録作成会議の音声データをアップロードし、AIに議事録を作成させることができます。作成された議事録の内容を分析したり、質問に答えたりすることも可能です。
契約書チェック契約書をアップロードし、AIに内容をチェックさせることができます。例えば、「この契約書の有効期限はいつまでですか?」と質問すれば、AIが契約書の内容から有効期限を特定し、回答してくれます。
市場調査複数の市場調査レポートをアップロードし、AIに情報をまとめさせることができます。例えば、「競合他社の製品の価格帯は?」と質問すれば、AIがレポートの内容から競合他社の製品の価格帯を抽出し、回答してくれます。
顧客対応顧客からの問い合わせ内容をAIに分析させ、適切な回答を提案させることができます。

研究活動での活用例

活用例説明
論文執筆参考文献をアップロードし、AIに論文の構成や参考文献リストの作成を支援させることができます。
データ分析実験データやアンケート結果をアップロードし、AIに分析を支援させることができます。例えば、「この実験データからどのような傾向が読み取れますか?」と質問すれば、AIがデータを分析し、傾向を解釈した回答を生成してくれます。
文献レビュー膨大な量の論文をアップロードし、AIに関連する論文を検索したり、要約を作成させたりすることができます。
研究ノート作成研究の進捗状況や実験結果などを記録したノートブックを作成することができます。AIにノートの内容を分析させ、新たな発見や課題を特定することもできます。

注意点として、機密情報を扱う場合は有料のエンタープライズグレードを使用する必要があります。

教育現場での活用例

活用例説明
授業準備教科書や参考資料をアップロードし、AIに授業内容の要約やクイズの作成を支援させることができます。
生徒の学習支援生徒のレポートや論文をアップロードし、AIに添削やフィードバックを支援させることができます。
グループワーク生徒同士でノートブックを共有し、共同で課題に取り組むことができます。
個別指導生徒一人ひとりの学習状況に合わせて、AIが個別指導プランを作成することができます。

NotebookLMと他のAIツールとの比較

NotebookLMは、他のAIツールと比較して、以下のような強みがあります。

  • Googleの最新AI技術であるGemini 1.5 Proを搭載しており、高い精度で情報処理を行うことができます。
  • GoogleドキュメントおよびGoogleスライド、PDF、テキストファイル、ウェブサイトURL、Youtube URLなど、様々な形式のファイルをアップロードすることができます。
  • ユーザーがアップロードした資料に基づいて回答を生成するため、情報源が明確で、信頼性の高い情報を得ることができます。

NotebookLMの料金プラン

2025年1月の時点で、NotebookLMは基本的に無料で使用できます。有料版のNotebookLM Plusというものもありますが、こちらは、エンタープライズグレードのデータ保護機能を備えたサービスで、企業、学校、大学、組織やエンタープライズの顧客向けに、Google Workspace または Google Cloud を通じて提供されます。無料版でも、最大 100 のノートブックを作成でき、それぞれに最大 50 のソースを登録できますので、十分に使用できます。また、各ソースの上限は 500,000 語で、1 日あたり最大 50 件のチャットクエリと 3 件の音声生成が可能です。

【筆者レビュー】NotebookLMを実際に使ってみた感想

私は、NotebookLMを論文の管理、要約、レビュー記事作成、英語学習などに活用しています。

  • 論文の管理、要約: 複数の論文をNotebookLMにアップロードし、AIに要約を作成させたり、関連する論文を検索したりすることで、効率的に論文を管理することができます。
  • テーマ別NotebookによるReview記事作成: 特定のテーマに関する論文や記事をNotebookLMに集約し、AIに内容を整理、要約させることで、レビュー記事の作成を効率化することができます。
  • 音声概要による英語学習: 英語の論文やニュース記事をアップロードし、AIに音声で概要を再生させることで、リスニング力を鍛えることができます。

NotebookLMはとても便利なツールで、日々の業務の効率化にとても役立ちます。

ただ、PDFやwebサイトなどの図や表などは読み取れないので、現状ではテキストで抜き取れる情報に限られるというところが惜しいところです。今後の改善に期待しています!

まとめ: NotebookLMを使いこなそう!

summary

NotebookLMは、AIの力を借りて、情報整理、分析、文章作成などを効率化できる革新的なツールです。特に、初心者の方でも簡単に使い始めることができます。

この記事では、NotebookLMの基本的な使い方から、多彩な機能、活用例までを詳しく解説しました。ぜひ、この記事を参考にして、NotebookLMを使いこなし、日々の学習や仕事に役立ててください。

NotebookLMは、まだ発展途上のツールですが、今後のアップデートでさらに便利になることが期待されます。NotebookLMの進化に注目し、最新情報をチェックしておきましょう

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